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The Imaginarium Of Dr. Parnassus – Review By Blue Eclair


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The Imaginarium Of Dr. Parnassus is Heath Ledger’s “Swan Song”

 先週ですが、邦題『Dr.パスナサスの鏡』を観てきましたのでレビューします。
この映画については故人であるヒース•レジャーの遺作としても話題になっていますし、後述になりますが、彼の演技に感銘を受けた3人の友人が、ヒース•レジャーの想いを受け継いで友情出演しています。
いつものように最寄りの映画館に観に行ってきました。意外と人が少なかったですね。

The Imaginarium of Doctor Parnassus Trailer
http://www.dailymotion.com/videoxa3gvd
レビューをする前にヒース•レジャーについて少し触れておきます。天才と賞賛される役者でした。

 08年公開の『バットマン•ダークナイト』で狂喜するジョーカー役を演じた事は既に周知の事ですね。私はダークナイトについては個人的に08年のベストです。どれが正義でどれが悪か、何が悪で何が正義か。悪の裏返しが正義なのか。ゴッサムシティの悪を一掃すれば平和になるのか、実はそうではない。そういったある種ダークでグレーな部分にメスを入れて、映画を観た後の観客に「考えさせられる機会」を与えた映画だと感じました。バットマンが主役なのに、ジョーカーが逆に際立つ展開、特にあの船が爆発するかどうかのシーンは観所でした。更に周知の事ですが、ヒース•レジャーは08年の1月22日に薬物過剰摂取により亡くなりました。享年28歳。かなりショックを受けました、今後の若手の中で一番注目していたのに、という想い。ダークナイトが注目されますが、実は『ブラザーズ•グリム』も隠れオススメなので観ていない方は是非ご覧下さい、ファンタジー映画ですが、まだデビューしたばかりのヒース•レジャーが観れます。

 今回の注目はもちろんヒース•レジャーではありますが、監督のテリー•ギリアム01 にも注目です。この2人のタッグは上記の『ブラザーズ•グリム』でのタッグでもあります。監督と役者の関係と言うよりも、親父と息子の様な関係だったようです。まだ若かったヒースに注目し、抜擢したテリーはヒースに特別な想いがありました。今回の撮影の半ばでヒースが急逝してしまったため、Dr.パスナサスの鏡を世に出す事が出来るか出来ないか、かなり危ない状況だったようです。ヒースが故人になってしまったので、彼を撮影する事も出来ず、CGにする訳にもいかず、暗礁に乗り上げた状態。そんな状態でテリー•ギリアムはあるアイデアを思いつきます。それはヒースが3回に渡って鏡の中を通る、その幻想世界でヒースの姿が3回変わるという設定。そして現実世界のヒースは撮り終えているので、幻想世界のヒースを彼の友人であるジョニー•デップ、ジュード•ロウ、コリン•ファレルが演じるというアイデアだったのです。ここに映画至上稀に見る最強のコラボレーションが実現するのです。

「痛みを伴う名誉だが、彼の作品を世に出さなければならない」コリン•ファレル


ここからネタバレになります。


Parnassus 物語はイギリスが舞台。真夜中の街中に旅芸者のような一団がショウを開く。この時点で今回の映画の世界観がほとんど表現されている印象を受けました。舞台の装飾やコスチュームが西洋、東洋や他の文化からインスパイアされた印象で、奇抜ながらも妙な芸術性を感じます。
メンバーは今回の題名にもなっているクリストファー•プラマー演じるパルナサス博士、ちなみにハリー•ポッターのダンブルドア校長02 ではありません。リリー•コールが演じるヴァレンティナ、アンドリュー•ガーフィールドが演じるアンドン、ヴァーン•トロイヤー演じるパーシーの個性的な4名。パーシーはオースティン•パワーズのミニミー役の方です。個性的なメンバーが個性的なショウをするためか、全く人気がなく、通行人からヤジを飛ばされたり、ビンを投げられたりと散々な状態。しかしこのショウはただの演目ではなく、パルナサス博士の瞑想に導かれて鏡をすり抜けると、幻想世界を体験できるといもの。これをイマジナリウムと言う。出し物はイマジナリウムという訳。
冒頭で酔っぱらった通行人がヴァレンティナを追いかけ、メンバーの静止を振り切って舞台の鏡をすり抜けてしまう、するとそこはすり抜けた人間の秘めた欲望を具現化した世界が広がっていた。欲望の道か節度ある道を選ぶ事となるが、酔っぱらいは間違った道を選択し、爆発。今回の映画の観所として、この鏡をすり抜けた人物によってそれぞれ変化する世界観、映像が挙げられますね、ファンタジーでありイリュージョンであり、チャーリーとチョコレート工場で表現されたどこか不思議の国のような印象でした。後半にかけては現実と非現実の2つの世界が交差していきます。
結局、すったもんだで舞台は終了、酔っぱらいは行方不明で、警察沙汰になってしまう。何故か大砲を撃ちながら(笑)退散します。

 場面は移り、ある橋の上で人間が首を吊っているのをアンドンが発見します。ヴァレンティナは助けるべきといい、アンドンが振り子の原理を使って強引に引っ張り上げます。男は死んでいないようでモウロウとしながらも意識はあるよう。馬車で引いているタワー•ブリッジ型の舞台の後ろに男を放り込み、アジトのような場所へ。
翌朝になると男が目を覚まします、この男が今回の主人公であるヒース•レジャー演じるトニーです。何故か額には印のようなものが書かれています。どうやら記憶喪失状態で、自分の名前や首を吊る前の事を完全に忘れてしまっているようです。
ここでパスナサス博士の回想シーンへ移ります。なんとパスナサス博士は1000歳!世界を動かす事が出来る程のチカラをもった偉大な僧侶であった事が判明します。そもそも1000歳というよりも不老不死なんですね、しかし悪魔とある契約をした事により死と若さを手に入れます。その契約は娘が16歳になった時に悪魔に引き渡す事。パスナサスは悪魔にそそのかされ下界に下りた時に、ある女性に恋をします。しかし不老不死であり年老いた自分には不釣り合いであると実感します。しかし諦めきれずに契約を交わしその女性と恋に落ちてしまったのです。その娘がヴァレンティナになる訳ですね。そして物語の設定はヴァレンティナが16歳になる3日前になっています。
そしてパルナサス博士がヘンテコな機械を使ってトニーの過去を探ります。トニーが自分の名前がトニーである事、慈善事業で失敗して悪党に首を吊らされた事をかすかに思い出すのです。トニーはその風貌と軽快なトークで一座の手伝いをするようになります。そんな姿にヴァレンティナは惚れてしまいます、またそのヴァレンティナにアンドンは焼きもちを焼いてしまいます。
トニーはパルナサス博士にもっとファッショナブルでセンセーショナルなショウに衣替えすべきだと提案、パスナサス博士もそれを受け入れます。ヴァレンティナは16歳になる事を喜ぶ一方で、パスナサス博士は悪魔との例の契約があるので居ても立っても居られない様子に。そんな折りにトム•ウェイツ演じる悪魔、Mr.ニックが表れます。そして博士に対して、再び契約の話を持ちかけるのです。「先に5人を獲得したら娘を渡さなくてもいい」と。パスナサス博士はその契約を受け入れます。

 ファッショナブルかつゴージャスに変化した一座はデパートの様な場所でショウを行ないます。トニーは次々と観客を鏡の中へ入れて3人獲得します。補足ですが、この賭けのルールは鏡の中で具現化した幻想世界で悪魔側に誘惑されれば悪魔の勝ち、逆にまっとうな道を選べば博士の勝ちになります。そんな時にトニーを殺そうとした連中に見つかり、トニーは客と一緒に鏡の中へ入ってしまいます。またまた補足ですが、基本的に鏡の中へは一人で入る事、イメージは共有してはいけない事になっています。追ってくる悪党も一緒に鏡の中へ。2人で鏡の中に入った時のトニーはその客の望むトニーに変化するのです。ここで1人目の代役であるジョニー•デップがトニーとして表れます。例の仮面を被っているので一瞬あれ?もしかして?って思うはずです。ファンにはたまらないでしょう。そしてジョニー•デップのトニーはその客を博士側に引き入れます。これで4人。あと一人となった時にトニーが自分自身の欲望を具現化してしまい、2人目の代役、ジュード•ロウのトニーへ変化してしまいます。これはトニーが慈善事業で成功する欲望であり、こうありたいという姿だったのです。そして追っ手の悪党を悪魔側へ引き入れてしまい、追っ手がが4人であったので一気に同点になってしまうのです。
トニーを助けに行くためにヴァレンティナが鏡の中へ入りますが、今後はヴァレンティナの欲望が具現化してしまいます。そしてヴァレンティナの欲望が形になったトニーは3人目の代役であるコリン•ファレルに変化します。そして真のトニーの姿が表れます。

 トニーは以前に悪魔と契約してたんですね、なので額には悪魔の印があったんです。あの笛もそうです。結局最後の5人目がトニー自身になり、悪魔側へ。パスナサス博士は負けてしまうのです。路頭に迷う博士、ヴァレンティナは悪魔に引き取られてしまうのか。
ここから先は映画館でご覧下さいね。

ギリアムの頭の中を映像化したとの事でなんともユニークで不思議な映像が中盤から後半にたくさん登場します。ここら辺の映像は好みが分かれると思いますが、私は好きですね。またパスナサス博士はギリアム自身を投影しているそうですよ。

 この映画を観ると分かります、観た人本人がパスナサス博士のイマジナリウムにかかってしまうんです。私は始まって5分でかかってしまったようでした(笑)特にリリー•コールのお人形さんフェイスはもう最高ですね、最高のモデルなんで当たり前ではありますが、演技を本格的にやるのが初だったそうでかなり苦労したようです、そんな中でヒースが彼女を支えていたそうです。演じている時もそうでない時も最高の人物であったようですね。これが彼の遺作になるとはなんとも残念です。観た方はダークナイトの時と同じく、「演技が上手い」と感じるはずです。あの無邪気さを残しつつ、露骨な感じ、なんと表現すればいいんでしょうか、ジョニー•デップとディカプリオ足した感じ?かな。28歳と若いのに既に貫禄さえ漂ってます。もっと色々なジャンルで彼の演技を観たかったと思います。

Chartについて
The Imaginarium Of Dr. Parnassus Chart

  1. 鬼才、過去には12モンキーズも手掛けた []
  2. マイケル・ガンボンが演じた。ちなみに60歳後半だが色々とお盛んなおじいちゃん。 []

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  1. 2010 年 1 月 29 日 11:50 | #1